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ペットの健康コラム

愛犬がナッツを食べたけど大丈夫?食べてしまった際の症状と対処法

  • ペットのアレコレ
  • 2018/11/15

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飼い主さんの食べているナッツに、興味津々のワンちゃんは多いのではないでしょうか?

 

美容やおつまみに最適のナッツは、私たちにとても身近な食べ物です。

 

見た目もおやつのようで、より愛犬の興味をそそることでしょう。

 

愛犬から催促されるとついついあげてしまいそうになりますよね。

 

でもちょっと待って!本当にあげても大丈夫?

 

そんな疑問をすっきりと解決していきましょう。

 

 

犬がナッツを食べた際の症状と対処方法

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テーブルに置きっぱなしにしていたナッツを、愛犬が食べてしまったら!

 

慌ててしまいますが、急に大声で愛犬を驚かせてしまうと、のどに詰まってしまう可能性もあるので、なるべく冷静にやめさせるようにしましょう。

 

まずは、どのくらい食べてしまったのかを確認し、大量でなければ慌てずに、何の種類のナッツを食べたのか、いつ頃食べたのかを正確に把握しましょう。

 

ナッツを食べた犬の症状と対処方法

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ナッツには数多くの種類がありますが、中毒症状を引き起こしてしまうナッツも存在します。

 

症状は主に、

・下痢

・嘔吐

・痙攣

・発熱

・運動失調

・脱力

・ふらつき

などがあげられます。

 

症状が出たときの対処方法

ナッツ類は食物繊維が多く、ワンちゃんにとっては消化のしにくい食べ物ですので、下痢や嘔吐といった症状があらわれます。

 

消化不良の場合、えずく動作をしていたり、排便時にお腹を丸めてたり、おしりを痛がりますので、愛犬を抱くときには注意をしましょう。

 

嘔吐が頻回である場合は、腸閉塞である可能性もありますので、ナッツを食べたからといって、催吐剤などを使って無理やり吐き出させるのは危険です。

 

誤嚥性肺炎や、食道内異物となって、症状をより悪化させてしまう恐れがあるからです。

 

腸閉塞であった場合は、開腹手術など獣医師の適切な処置が必要になってきますので、必ず病院で診察してもらうようにしましょう。自己判断に吐かせることは絶対にしないでください。

 

この時、何を吐いたのか、下痢や嘔吐物がどのような状態だったのかを説明できるようにしておきましょう。

 

痙攣・発熱・運動失調・脱力・ふらつきなどは、ナッツの中毒症状によりおこります。

 

ナッツを食べて、早くて1時間から12時間以内に、症状が出始めます。

 

心配なときは必ず病院へ

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原因などがまだ解明されておらず、有益な治療法がないのが現状で、ワンちゃんの体力を維持するよう、皮下輸液などの対症療法を行いながら、経過観察をしていきます。

 

一般的に、1~2日で回復しますが、重症度によって、それに応じた対応が必要ですので、愛犬がナッツを食べてしまった場合は、病院へ連絡し、速やかに診てもらうようにしましょう。

 

病院へ連れていく際に、呼吸がくるしそうにしている場合は、なるべくそのままの体勢を保ったまま、腕を体の下に入れ優しく持ち上げ、胸を圧迫させないようにしましょう。

 

意識が朦朧としているときは、吐き戻しに注意し抱き上げてください。緊急の場合は、病院に事前連絡を行うと、スムーズで早い対応ができます。

 

犬が食べてはいけないナッツの種類

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ナッツは基本的に与えないほうがよい食材ですが、特にマカダミアナッツには注意しましょう。

 

マカダミアナッツ

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「マカダミアナッツ中毒」という名前もあるほど、犬に与えてはいけないナッツとして有名なナッツです。

 

上記の「犬がナッツを食べてしまった時の、症状と対処方法」に記載した通り、12時間以内に症状が出始め、嘔吐や運動失調、脱力、特に後肢の脱力がみられます。

 

そのほかのナッツ

くるみ

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食物繊維が豊富で、脂質も多いため、消化不良による下痢、軟便、嘔吐になる可能性があります。

 

食物繊維は水分で膨らんでいくので、腸閉塞などに気を付けましょう。

 

また、高カロリーですので肥満の原因になりますので、注意が必要です。

 

そして、クルミの中にはリンという成分が含まれており、リンの過剰摂取は、尿路結石や腎結石などの病気につながります。

 

くるみを少量食べるだけでは、結石になるということは考えにくいですが、結石のできやすい体質の子や、過去に結石ができた経験のあるワンちゃんには、与えない方がいいでしょう。

 

ピーナッツ

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ピーナッツもワンちゃんにとって、消化しにくい食べ物ですので、下痢、軟便などの消化不良の原因となります。

 

成分の半分は、脂質と高カロリーな食品のため、肥満の原因にもなります。

 

また、ミネラルやマグネシウムも含んでおり、結石が心配されますので、過剰な摂取はやめましょう。

 

食塩や油でコーティングされたり、加工されたものもあるので、与えるのは控えましょう。

 

アーモンド

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アーモンドも下痢、軟便などの消化不良の恐れがあります。

 

ナトリウムも含まれているので、継続的に与えると、塩分の過剰摂取が心配されますので、腎臓や心臓への負担になってしまいます。

 

腎臓などに持病をもったワンちゃんは控えるようにしましょう。

 

マカダミアナッツだけは絶対にあげない

ナッツの中で絶対与えないでほしいのが、マカダミアナッツです。

 

その他、色々な種類のナッツがありますが、基本的に少量であれば与えても問題はないとされています。

 

しかし全体的にナッツは、ワンちゃんにとって消化に良いものではなく、誤嚥の危険など与え方にも注意が必要な食べ物ですので、わざわざ与える必要はないでしょう。

 

犬がナッツを食べた際の、中毒となる量・致死量

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犬がナッツを食べた際に、中毒症状があらわれる量は、体重1㎏に対してナッツ2.2gと言われています。

 

ナッツ一粒で、だいたい1~2gですので、5㎏のワンちゃんで3~5粒ほどで、中毒になる可能性があります。

 

ですが、その量を食べて平気なワンちゃんもいれば、少量で中毒症状があらわれるワンちゃんもいますので、個体差がかなりでます。

 

また、アレルギーが出てしまうワンちゃんもいますので、安易に与えることはお勧めできません。

 

致死量に関してですが、今のところナッツの中毒による死亡例は、報告されていません。

 

基本的には、1日~2日で自然に治っていくのですが、誤嚥や腸閉塞の危険性があります。

 

また、中毒症状があらわれてから、見る見るうちに症状が悪化していきますので、大切な愛犬につらい思いをさせないように、常日頃から食品の管理を徹底し、生活環境を整えていくことが大切です。

 

好奇心旺盛な仔犬や、老犬、小型の犬種は特に注意してあげましょう。

 

10月から3月は、誤飲事故なども多い時期になりますので、イベントや来客時が多い時は、気を付けないといけません。

 

仔犬期のうちに、拾い食いの癖をつけないよう教えてあげましょう。

 

テーブルに食べ物を出したままにしない、人の食べ物は与えないと、一緒に暮らしている家族が一貫性をもって、ルールを守っていくことが重要です。

 

まとめ

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ナッツは美容にもよく、ワンちゃんの皮膚や被毛の健康を保つ効果も期待できそうですが、愛犬に与えるとなるとそれ以上のリスクが伴います。

 

形状も詰まりやすく、消化にも良くないことから、与えるべきではない食べ物です。

 

マカダミアナッツに関しては、中毒症状に至るので、絶対に愛犬の口に入らないように、飼い主さんが注意して管理してあげるようにしましょう。

 

普段からの接し方ひとつで、危険を回避できるか否かが問われてきます。

 

問題が起こってから対処するのではなく、愛犬を危険な目に合わせず先回りをしていけるよう、これからの愛犬との暮らしを少し考えてみてはいかがでしょうか。

 

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