ペットの健康コラム
犬にきゅうりを与えるならすりおろし!1日の目安量や正しい与え方を解説
- ペットのアレコレ
- 2019/03/07
きゅうりは水分が豊富で、暑いときに食べると体温を下げることもでき、夏場に美味しい野菜の代表格ですよね。
ワンちゃんが舌を出してハアハアと体温調節している様子を見ると、きゅうり食べてて涼しくなってもらいたいなと思ったことはありませんか。
この記事では愛犬にきゅうりをあげるメリットや注意点を詳しく解説していきます。
〜目次〜
きゅうりは犬にあげてもOKな野菜!1日の目安量とは
きゅうりは犬にあげてもよい野菜です。
とくに犬に有害な成分は含んでおらず、安心して与えることができます。
ただし、与える量には目安量があるので、参考にしてください。
犬が食べられるきゅうりの一日の目安量
犬に与えてもよいきゅうりの一日の目安量は以下の通りです。
・体重5kg:35g
・体重10kg:63g
・体重15kg:85g
この一日の目安量を越えてきゅうりをあげると、内臓に負担がかかってしまい、体調を崩す可能性があります。
きゅうりは目安量を守って与えるようにしてください。
アレルギーのおそれがあるので最初は少なめに
愛犬にきゅうりをはじめて与えるときは、目安量よりも少なめに与えてください。
アレルギーを持っている可能性もありますので、はじめは少量で様子を見て、アレルギー症状が出ずに大丈夫そうなのであれば、目安量を与えるようにしましょう。
もしきゅうりを食べて、眼が赤くなったり、皮膚を掻きむしったりするようであれば、ただちに食べるのをやめてくださいね。
きゅうりは皮に注意!犬への正しい与え方
きゅうりは犬にあげても大丈夫な野菜ですが、与えるときには注意すべき点もあります。
きゅうりを消化しやすい大きさに切る
きゅうりを与えるときには、犬が消化できるように、細かく刻んだり、すりおろして与えるようにしましょう。
きゅうりは水分が多いので「消化によい」と思われるかもしれませんが、植物の消化が苦手な犬にとっては消化しづらい食べ物です。
とくに皮の部分は不溶性食物繊維が豊富で消化しにくくなっており、そのまま与えると、消化不良でお腹を壊してしまう可能性があるのです。
人間用に味付けしたきゅうりを与えない
人間が食べているきゅうりを欲しがっても、与えないようにしましょう。
人間が食べているぬか漬けなどの味付けされたきゅうりは、犬にとって塩分が強すぎます。
何も味付けされておらず、適切な大きさに切られたきゅうり以外は与えないようにしてください。
愛犬にきゅうりを与えるメリットと注意点
愛犬にきゅうりを与えるとどのような影響があるのでしょうか。
メリットと注意すべき点をあわせてご紹介します。
犬にきゅうりを与えるメリットは?
犬にきゅうりを与えるメリットは以下の通りです。
・水分補給をサポートするのに便利
・1本あたり約14kcalの低カロリー
・脂肪の分解をサポートする成分が含まれている
・尿で毒素を排出させる解毒作用
きゅうりは95%が水分なので、夏場にドッグフードにトッピングして、水分補給を促すのに便利です。
カリウムが豊富で尿で毒素を体の外への排出を促す解毒作用もあるので、健康維持にも役立ちます。
また、低カロリーなので肥満犬が食べるドッグフードのかさ増しに利用するのもおすすめです。
きゅうりのなかに含まれているホスホリパーゼという成分は、脂肪の分解をサポートするはたらきもあります。
犬にきゅうりを与える際の注意点は?
愛犬にきゅうりを与えるときは、以下のような注意点もあります。
・消化がしにくい
・細かく刻まないと与えられない
きゅうりは消化がしにくいので、食べすぎるとお腹を壊す可能性があり、細かく刻んだりすり下ろさないと与えられない点がデメリットです。
基本的に犬にとってきゅうりは、必ずしも必要な野菜ではありません。
愛犬がきゅうりを食べない場合はムリに与える必要はまったくないので、好んで食べる場合のみ、うまく活用するとよいでしょう。
きゅうりをあげると犬が結石を起こすって本当?
「きゅうりを与えると尿路結石になるのではないか?」と心配している人もいるのではないでしょうか。
実際にはきゅうりで尿路結石を心配する必要はほとんどありません。
その理由を詳しく解説します。
きゅうりに含まれる結石の原因となる成分はごく微量
きゅうりを与えたとしても、それが原因で尿路結石になるということは皆無に等しいと言ってよいでしょう。
きゅうりが尿路結石を引き起こすと言われる原因は、きゅうりに含まれるシュウ酸カルシウムやマグネシウムといった成分を不安視した声です。
しかし、実際にはきゅうりに含まれるこれらの成分はごくごく微量なので、きゅうりが原因で尿路結石が発症したり、悪化する可能性は限りなく低いと考えられます。
もちろん、尿路結石になったことのある犬にわざわざきゅうりを与えなくてもよいでしょうが、そこまで気にする必要はありません。
カリウムの影響も心配するレベルではない
きゅうりの中に入っているカリウムの量は微量といっても、腎臓病や心臓病の犬、利尿剤をすでに飲んでいる犬には注意が必要です。
しかし、そのような既往歴のない犬については、薬や体質の影響を心配して避ける必要はありません。
きゅうりのカリウムは犬の体に悪影響を与えるほどの量ではありませんので、安心して大丈夫です。
●まとめ:きゅうりは犬にあげてもよいがあげ過ぎは禁物
きゅうりは犬に与えても問題ない野菜です。
しかし、犬は肉食が中心の動物なので野菜は消化しにくい特徴があります。
犬に与えるときは、面倒でなければ「すりおろし」がベストなので、まずは少量をすりおろしてドッグフードにトッピングするところからはじめてみてくださいね。