ペットの健康コラム
犬にりんごをあげても大丈夫!すりおろしがベストな与え方である理由
- ペットのお悩み相談
- 2019/03/08
りんごが大好きな愛犬のために、ついつい与えてしまうという飼い主の方も多いのではないでしょうか。
りんごは犬に与えても問題のない果物です。
しかし、犬にりんごを与えるときには注意しなければならない点もあります。
この記事ではりんごの正しい与え方や、愛犬にりんごを与えるメリットや注意点をご紹介します。
〜目次〜
りんごは犬に与えても大丈夫!1日の目安量は?
りんごは犬に有害な物質は含まれておらず、犬に与えてもよいフルーツです。
犬にどれぐらいりんごを与えてもよいのかを知り、適切な量のりんごを与えるようにしましょう。
愛犬に与えてもよい1日のリンゴの目安量
愛犬に与えてもよいリンゴの量は以下の通りです。
・体重5kg:20~30g
・体重10kg:33~50g
・体重15kg:60~90g
目安量以上のりんごを犬に与えると、下痢になってしまったり、体調を崩してしまったりするおそれがあります。
犬に目安量以上のりんごを与えないようにしてください。
アレルギーに注意して最初は少量から
愛犬にはじめてりんごを与える場合は、少量から試すようにしてください。
愛犬がどんな成分にアレルギーを持っているかはわかりません。
強い症状が出てからでは遅いので、まずは一口程度で試してみて、問題がないのを確認してから目安量を与えるようにしましょう。
もしりんごを食べたあとに皮膚を何度もかいていたり、眼が赤くなってたりするようであれば、アレルギーの疑いがあります。すぐにりんごを食べさせるのはやめてください。
りんごはすりおろしがベスト!犬への正しい与え方
りんごを犬に与えるときはどのように与えるのがよいのか、詳しく解説します。
皮は消化に悪いのでなるべくむく
りんごの皮はとくに消化しにくいので、なるべく皮をむいて与えるようにしましょう。
皮をいっしょに与えたい場合は細かくんで与えるようにする必要があります。
また、表面に付着した農薬を落とすために表面をよく洗うと安心です。
犬に与えるときはすりおろしがベスト
犬はりんごなどの果物や野菜は消化するのが苦手なので、すりおろして与えるのがベストです。
とくに子犬や老犬の場合は、消化する力が弱っているので、なるべくすりおろして与えてください。
すりおろしりんごはトッピングにも利用しやすくておすすめです。
うすくスライスしてあげるのもよい
噛みごたえを残した状態で愛犬にりんごを与えたいときは、うすくスライスして与えるのもおすすめです。
そのとき、りんごの芯や種は確実に取り除くようにしてください。
そのまま与えるのは丸呑みの危険がある
愛犬にりんごを丸ごと与えるのは絶対にやめてください。
量が多すぎますし、丸飲みしてしまう恐れがあります。
丸飲みすると窒息死の恐れもあるのです。
飼い主が外出するときなど、りんごをうっかり放置してしまわないように気を付けましょう。
特に 一度りんごを食べたことのあるワンちゃんは匂いをしっかり覚えています。
りんごの甘い香りに誘われて誤食して丸飲みし、命を落とす可能性があるからです。
愛犬にりんごを与えるメリットや注意点は?
愛犬にりんごを与えると、犬の体にどのような影響があるのでしょうか。
犬がりんごを食べるメリットと、与えるときの注意点をご紹介します。
愛犬にりんごをあげるメリットは?
愛犬にりんごを与えるメリットは以下のようなものがあります。
・腸内環境の改善に役立つ
・疲労回復に役立つ
・食欲がない時に食べてくれる
りんごにはペクチンという水溶性の食物繊維が豊富に含まれており、犬の腸内の調子を整えてくれるはたらきがあります。
有機酸のリンゴ酸とクエン酸により、体内の溜まっている乳液を取り除き、疲労回復にも役立つのです。
また、犬は甘いものが大好きなので、犬の食欲をそそらせる効果もあり、食欲がないときに活用できます。
愛犬にりんごを与える際の注意点は?
愛犬にりんごを与える際、注意すべき点は以下の通りです。
・細かく切らないと与えられない
・食べ過ぎに注意しなければならない
・人間用のりんごの加工食品を与えない
・種・茎・葉は与えない
犬は甘い食べ物が好きなので、りんごをただ与えると、ついつい食べ過ぎてしまうことがあります。飼い主がしっかり量を管理しなければなりません。
また、ジュースで与える場合は市販のリンゴジュースではなく、ミキサーなどを使って、家でつくりましょう。
りんごゼリーなど市販のりんごのお菓子などは、犬には糖分が多すぎるので避けてください。
ヨーグルトに入れて与える場合も、市販品ではなく自分で無糖のヨーグルトに刻んだりんごをトッピングする形で入れるようにしましょう。
種、茎、葉は消化に悪いので与えてはいけません。アミグダリンという成分によって中毒症状を起こす可能性もあります。
愛犬が喜ぶりんごのレシピ!トッピングがおすすめ
愛犬が喜び、お腹にもやさしいりんごのレシピをご紹介します。
あったかくてお腹にやさしいりんごスープ
すりおろしたりんごに、ぬるま湯を加えるだけで完成するかんたんスープです。
消化の力が弱った子犬や老犬におすすめです。
または愛犬が下痢をしてしまったときに腸内環境を整える目的に食べさせるのもよいでしょう。
すりおろしりんご+肉をトッピング
ドッグフードにすりおろしたりんごとレバーなどのお肉をトッピングする方法もおすすめです。
りんごはコレステロールの吸収を抑えるはたらきがあるので、コレステロールが多いレバーなどを与えるときに役立つのです。
また、食欲がない時でも食いつきをよくします。
まとめ:りんごは犬にあげて良いがおやつ程度に
りんごは犬に与えてよいフルーツであることを紹介してきました。
ただし、りんごは犬にとって絶対的に必要な食べ物ではありませんし、糖分が多いので食べすぎには注意が必要です。
この記事で紹介した目安量を守り、正しく活用するようにしてくださいね。