笑顔の絶えない橋本さんご夫婦と共に迎えてくれたのは、もうすぐ１４歳になるという秋田犬（長毛種）の優喜（ゆうき）ちゃん。大きな体で白い毛並みをワッサワッサとゆらしながら歩く姿は迫力がありますが、秋田犬の中では小さい方なのだとか。生まれつき後ろ脚に股関節の不全があり内股ですが、それも女の子らしくてとってもキュート。あの映画にも出演した「ブサかわ犬のわさおくん」に似ているのは髪型（？）だけで、可愛くてつい目が離せない女の子です。

　橋本さんのお宅では４代に渡って秋田犬と暮らしてこられました。「犬康食・ワン」は前の子の時に与えていて１５歳まで長生きしてくれたことから、ぜひ優喜ちゃんにもと８歳の頃から始めました。獣医さんが大好きという優喜ちゃんは、毎月検査を受けるほど健康に気を遣ってもらっています。

　「年をとって耳も多少遠くはなりましたけど、お陰様で元気でいてくれています。検査結果も安定していますし、不調も感じません」

　奈良県天川村のブリーダーさんのところから手の平に乗せて連れて帰ってきたという優喜ちゃん。心配するほど小さかった優喜ちゃんを、今日まで大切に愛情たっぷりに育ててこられました。橋本家では「犬の十戒」を毎年書き起こし、「留守番をさせない」などの約束を守るため、旅行にも出かけず、法事に出かけても早々に戻ってくるのだとか。

　優喜ちゃんは来たときからずーっと、今も毎晩ご夫婦の枕の間で寝ています。朝のお散歩もご夫婦と一緒に、以前は４０分も歩いていました。お父さんがなかなか起きない時には「お散歩いこうよ」と、大きな手をバチン、と顔にのせて起こすのだとか(笑）。

　「可愛いですね。甘えん坊でおとなしい子ですよ。みなさんにも、とても優しいお顔してるのねとよく言われます」。「かわいい」という言葉にニコッと反応。やさしい優喜ちゃんは小学生の子にもおとなしく触らせてあげるので近所でも人気者です。