犬康食「ワン」ってなあに?

5ー2.霊芝(レイシ) の産地を訪ねて

『犬康食・ワン』の原料である霊芝が栽培されている長野県中野市。
緑豊かな地で生産者の方にお話を伺いました。

8月の信州の緑は、まぶしいほど鮮やかだった。限りなく広がる空の青、雲の純白、山々の緑に囲まれて、どこまでも果樹園が続く。桃に、りんごに、ぶどう、梨。この豊かな自然に育まれた果実が、木々にたわわに実っている。
 時には深夜まで仕事に追われ、パソコンや原稿と顔を突き合わせている記者の心も、風にのって香る果実の香りとともに解放されていく気がする。

ここで極上の霊芝が栽培されている、という。
霊芝を栽培している、その畑に到着。出迎えてくれたのは、霊芝の生産・卸売を行っている(有)フジ食菌研究所の藤沢義秋社長、組合長の武田信雄さん、生産農家の一軒である山口太吉さん・和子さんご夫婦、そして(株)上薬研究所の増尾さん・峯尾さんだ。

(株)上薬研究所 生産管理部顧問 増尾一海さん

「安心・安全」に対する徹底したこだわり

空前の健康食品ブームの今、安価な霊芝が出回っている。
しかし中国、ベトナムといった外国産は、品質にもバラツキがある。日本のものと比べるとよくわかるが、ペラペラして肉が薄く、色や形も悪く不揃い。成分分析をしても、あまりよい結果は出ないそうだ。また栽培の衛生環境も不安があるという。

「ここの霊芝の品質は本当に日本一と言っても過言ではないんですよ! 丁寧に手間をかけて栽培してるから、品質が安定してるんです」と増尾さんは絶賛する。その言葉に、山口さん達は照れたように顔を見合わせて笑った。
「栽培農家と契約しているから、お互い安心していいものを目指せるんです。うちの製品はここの霊芝しか使いません。もちろんここまで来るには、栽培農家さんの苦労があってこそですよ」。霊芝を扱った商品を作るうえで、品質の安定した霊芝を確保することは必須。安全で安心できるものを消費者に提供するために、生産者は日夜努力しているのだ。
「じゃあ栽培の様子を見てもらいましょうか。足元、気をつけてくださいね」
武田さんの案内でビニールハウスに向かった。


自然治癒力を高めるという霊芝。カサが大きく、
厚みのあるものがよい。

生産者の皆さんとわんわん倶楽部スタッフ。

最高の品質を生み出すホダ木栽培

ハウスに入ると、一面にびっしりと大きな霊芝がカサを並べている。よく見ると土に木のようなものが埋められており、そこから霊芝が生えているのだ。
それにしても霊芝のひとつひとつが大きい。色も濃く、ずっしりと厚い。
「うちの栽培方法はホダ木栽培です。手間は一番かかりますが、最高の霊芝ができます」
霊芝が生えているこの木を、ホダ木というのだそうだ。

霊芝は品種、菌株の産地、温度・湿度・光量などの栽培条件・方法によって成分がまったく異なるという。野生の霊芝は希少価値と思われがちだが、実は品種系統が不明で成分も一定していない。また成熟しても何年も放置されて劣化しているものも多く、その薬効成分も弱くなる。

よく見られる栽培法であるがオガクズ栽培は、ポットの中のオガクズに発芽させたもので、本来の生育条件とは大きな差がある。オガクズは杉などの針葉樹を使うことが多いが、このような軟らかい樹質に発芽した霊芝には、本来の力強さは実現しない。本来霊芝は硬い広葉樹に寄生するもので、成分も異なってしまう。

「ホダ木は、天然の生育条件に一番近いんです。そしてできるだけ大きいものを使います。原木が大きくてしっかりと養分のあるものでないと、良い霊芝に育たないからね」
ホダ木にはブナやナラといったミネラルなど、滋養分豊富で硬い広葉樹が使用される。直径20?もあるものも多い。
「霊芝は、木や土の栄養分を全部吸い取って育つんです。だから2年もすると原木がスカスカになってしまうんです。あんなに密度がしっかりとして硬かった木が、手で砕けるくらいになってしまう」
そうなると、原木を取り出してまた新しいホダを使わなければならない。


ホダ木栽培のための原木。これは養分をたっぷり含んだナラ。

土も同じだ。霊芝が養分を吸い上げ、強い菌を持つため土の中の微生物が霊芝の菌に勝てず、雑草も育たないほど土が痩せてしまうという。「堆肥をまいたりして、土の中の微生物のバランスをとらなけりゃならない。そりゃあ手間がかかるんです」

霊芝の菌は、これもまた手間のかかる培養方法でつくられる。
オガクズと米ぬか、水を混ぜて試験管に入れ、窯で殺菌。霊芝を切って空気に触れていない部分をピンセットで取り、試験管に入れて組織を培養する。オガクズに移し、さらに原木に植付け完全密封、培養室に。殺菌窯で約8時間殺菌し、27℃までさましてやる。すると原木が熱で炊き上げたことにより、やわらかくなり「木」ではなくなるのだという。
「熱をかけないと3年はかかります。熱をかければ1年でいい原木になります。木の抵抗力も無くなって、霊芝が発芽しやすくなるんです」
これだけ手間と技術をかけた「ホダ」に、霊芝菌が生まれるまで、さらに3ヶ月かかるのだ。

人呼んで「霊芝博士」。霊芝の生産・卸を行っている、(有)フジ食菌研究所の藤沢義秋社長。   穏やかな笑顔と語り口が印象的な、組合長の武田伸雄さん。

キーワードは27℃。細やかな手間と愛情が最高の霊芝を育てる。

信州に遅い桜が咲く4月末から5月上旬、ビニールハウスにやっとホダが届く。ハウスに一列に並べて土に植えると、5月半ばについに芽が出る。
「あとは、100%温度管理ですね。黒い幕をハウスにつけたりね。そうしてやると、6月下旬から7月初め頃、土が胞子で茶色くなってくる。7月には大きく育つけど、肉厚を出させるために、うちでは9月に収穫しています。そうだなぁ。いい霊芝を育てようと思ったら、10〜12ヶ月かかるかな」

そして育った霊芝は、しっかりカサが開いて厚く、大きい。まさに日本一の霊芝だ。
ものすごく大変な手間ですね、と記者。すると山口さんが、「そりゃあ大変ですよ。土から菌から温度まで、何から何まで手間がかかるんだから」。
「重労働です」と奥さんも苦笑した。
「この高品質の霊芝栽培のカギっていろいろあるんでしょうが、一番のポイントってなんでしょう?」
「温度かな。27℃。これが大事なんです。ハウスの室内温度も、原木をさますときも27℃。不思議な話でね、霊芝は26℃でも28℃でも、いい霊芝に育ってくれないんですよ」
27℃ぴったり。毎日、その温度に調節することの大変さは想像に難くない。実に大変な作業だ。


5月中旬あたりの霊芝。よい霊芝はこの頃から
茎がしっかりと太い。

生産者の山口さんご夫婦

少し大きくなり始めた霊芝。

収穫風景。このようにハサミでひとつずつ根元を切っていく。

「それから、菌まわりをいかに気を使ってやって良くしてやるか、だろうね」
武田さん達がにっこり笑った。 
技術と手間、そして最後はこの人達の、霊芝への愛情とも言えるこまやかな心配りが、日本一の品質を生み出しているのだ。
「キノコはね、ここみたいに寒暖の差が大きいところほどいいものが育つんですよ。台風がないのもいい。私らは昔からエノキやしいたけ、しめじなんかを作っていたから、霊芝にも応用できたんだよ」と武田さん達は言う。
それでも、栽培方法のあまりの複雑さと難しさに、この村でも霊芝栽培をしている人は限られているのだという。
「果物も寒暖の差が大きいから、美味しくて甘くなるんです。たくさん食べて下さいね」

なんと、さっき来る道すがらに見ていた桃やりんご、梨にぶどうを山ほど持って来てくださった。満面の笑顔に恐縮。新鮮な甘い香りに心までいっぱいになった。皮をむいて一口ほおばる。甘い! 冷えていなくても充分に美味しい。
「ひとつと言わずに、二つでも三つでもお好きなだけ食べてくださいね」との言葉に、うれしい悲鳴をあげる。

これだけの手間と技術、そして愛情をかけて育てられた霊芝は、さらに手間をかけてエキスを抽出した後に、健康食品等に加工されて薬効成分を発揮する。本当に道程の長い、大変な作業だ。

最後に、霊芝作りにおいて一番大変なことって何ですか?と聞いてみた。
「いや、もう全部大変。だから、どれが特にというのはないかな(笑)。でもそうやって作った霊芝の良さは、皆さんに充分わかってもらえてるから、苦労は報われていますよ」
大変だと微笑みながらも、その言葉には自分達がつくっているものに対しての自信と誇りが感じられる。

そして、こうやって生産者の方が時間と手間と愛情をかけてつくった霊芝が『犬康食・ワン』の主要原料として使われている。「安全・安心」に対する徹底したこだわりが、『ワン』の品質を保っているのだな、と改めて感じながら緑豊かな信州を後にした。

 

「犬康食・ワン」の霊芝は、
抽出率40%の濃縮エキス(アルゴ)を使用しています。