トイレのしつけは犬が家に来た初日から始めます。家で生まれた場合は、生後1カ月を過ぎ、自分の寝場所の外で排泄を覚え始めたらスタートです。トイレは、室内犬の場合は犬舎のある部屋がよいのですが、広すぎる空間では失敗しやすいので、サークルでハウスを組み自由にトイレができるスペースをつくってあげると良いでしょう。室外犬の場合は庭の隅や水道設備のそばにして、覚えるまではトイレの場所を移動しないようにしましょう。
子犬の場合、目覚めた後や水を飲んだ後、遊び始めた時、食事の後に排泄することが多いようです。ソワソワと落ち着きをなくして部屋中をウロウロし、急にクルクル回りだしたら、排泄のサイン。トイレに連れていきます。無事排泄できたら、よくほめてあげましょう。
排泄後は、すぐに汚れた新聞紙やペットシーツなどを新しいものと取り替えます。犬はキレイ好きなので、汚ない所ではしたがりません。また、ご近所に対するニオイの配慮や病気の予防のためにも、トイレはいつも清潔にしておきましょう。
散歩中に排便した場合は、必ず持ち帰って処分するように。飼い主のマナーも大切です。

■マナーを守って気持ちよくお散歩しましょう
しつけはできているのに、トイレ以外の場所で排泄してしまう場合があります。例えば、不安や不満によるもの。犬が一匹でいる時に寂しくて粗相をしてしまうのです。家の者が留守の時でも平気なように、普段から一匹でいることに慣れさせておきましょう。
トイレを失敗しても、怒らず根気よくしつけをしてください。叱ってしまうとトイレのしつけを長引かせる原因になります。トイレを覚えない犬はいないのです。
しかし、ショップや病院などでマーキングの行為をしたらすぐにその場で叱ります。これはマナー違反なので、飼い主がしっかりしつけましょう。
また、他人や他犬が訪問した時に、自分の縄張りを守ろうとマーキングするのは自己主張の現れです。主従関係を再認識させ、人や他犬にも慣れさせましょう。汚した場所はよく洗い、しっかりニオイを消します。ニオイが残っていると同じ場所で繰り返すことがあります。

■公共の場でマーキングをしたらすぐに叱りましょう
◎遊び食いをさせない
食事時間を決め、その時間が過ぎたら食器を下げます。置きっ放しにするといつでも食べられると思って、食事の途中でうろうろしたり、遊んだりという癖がついてしまいます。食べ残しがあっても下げることで、時間内に食べることを教えます。ほこりや虫が入るなど衛生面からも、食後はすぐに食器を片付けるようにしましょう。
◎偏食をさせない
残さないようにとあれこれメニューを変えたり間食させるのは偏食の要因になります。偏食は、栄養が偏り、肥満や病気のもとになります。食べなければそのまま下げること。そうすれば、お腹が空いて次回は食べるようになります。出された時に出された物をきちんと食べる、ということを覚えさせます。
また、特に室内犬は、人間と同じものを欲しがりがちです。これも偏食の一因。テーブルに手をかけたり、吠えて人の食べているものを催促しても、「イケナイ」と叱りましょう。
◎自分の食器で食べさせる
犬専用で食事用と水飲み用の2種類、毎回同じ食器で与えます。選ぶ際は、安全性、耐久性、洗いやすさを重視してください。プラスチック製は手頃ですが、安定性が悪く、犬がかじったりして傷がつき、汚れやすく、洗っても落ちにくくなります。ステンレス製なんかがお勧めです。

■10分ほどで下げましょう


■容器はいつも清潔に
◎拾い食いをさせない
食べ物を床に投げたり、置いて与えるのは、拾い食いの癖がつくので厳禁。散歩中に拾い食いをしようとしたら、リードを強くひっぱります。口に入れてしまったら、すかさず口を開けさせて食べ物を引っ張り出し、厳しく叱ります。衛生面・安全面からも早めに直しましょう。

■拾い食いは禁物。普段からのしつけが大事です
◎ケースバイケースの対応を
食事の時にうなった場合に叱ったりなだめたりすると、余計に食事に執着させてしまう可能性があります。問題はそのワンちゃんによって違うので、対処法も変わります。困ったときはプロに相談されることをお薦めします。
春先は寒暖の差が激しいため、風邪に注意。特に幼犬や屋外飼育の老犬はこの温度差に順応しきれず、呼吸器疾患にかかりやすいと言えます。屋外犬への配慮としては、犬舎に風が吹き込まないか、床が湿っていないかなどをチェックして、快適な状態を保ってあげるようにしましょう。
春は冬毛から夏毛に変わる季節でもあります。いつも以上に、毎日ていねいにブラッシングをしてあげることが大切です。全身が不潔になりやすく皮膚病の危険が高まる季節ですが、ブラッシングを行うことで、汚れを落とし、毛玉を防ぎ、皮膚や被毛を清潔で健康な状態に保つことができます。また、ブラッシングの刺激により血行が促進され、新陳代謝も高まります。スリッカーブラシなどで抜け毛をきれいに処理してあげることも忘れずに。換毛期にはコーミングも有効でしょう。
また、この時期は寄生虫に感染しやすくなります。病気予防のためにも、また早期発見のためにも、グルーミングはとても重要なのです。
※コーミング=櫛を使い毛並みを整え、老廃毛を取り除くこと。
4月には狂犬病の予防接種を受けなければいけません。これは生後3カ月のワンちゃんから義務づけられています。
また、5月には、フィラリア症対策も始めたいものです。フィラリアは蚊を媒体として寄生虫がワンちゃんの体内に入り込んで発症する難病で、蚊の多い日本では感染率が非常に高いとされています。しかし、予防薬をきちんと服用していれば予防できます。フィラリアは夏に感染する病気ですが、予防薬は5月頃から月1回、蚊がいなくなってから1カ月後まで服用を続けます。なお、服用期間には地域差がありますし、すでに感染している場合は投与方法も変わってきます。必ず事前に獣医師に相談し、血液検査を受けるようにしましょう。
また、皮膚病や外耳炎などの原因にもなるノミやダニの対策も、5月頃から始められることをお薦めします。
子犬の場合は、早い段階でご近所さんや他のワンちゃんに慣らして、過度に吠えない性格に育てるようにしましょう。すでにすぐ吠えてかかるような攻撃的なワンちゃんであるなら、吠えないようにしつける必要があります。ドッグランなどで噛み付いたり、メス犬の上に乗ったりといった問題行動に関しても同様。しつけが基本です。そのためには飼い主がしっかり主導権を握り、呼び戻しの訓練をしておきましょう。また、発情中のメスは犬の多い場所へ連れて行かないようにしたいものです。

■ほかの犬に吠えたり近づこうとしたら座らせて制御、声を出して叱るとさらに興奮させてしまうので注意が必要です。

■飼い主はしっかりとマナーを守り、誰からも好かれる犬にして犬と人が住みよい社会を築きましょう。
前号で触れた「ムダ吠え」の対処はもちろんのこと、ワンちゃんが苦手な人や子供、お年寄りに恐怖感を与えないためにも、リードはしっかりつないでおくこと。また、排泄物の始末は最低限のマナーです。他所のお家の玄関や庭先での排泄や、糞の放置はご法度。トイレで排泄させてから出掛け、念のため散歩には袋とシャベルを持参し、糞をした場合は、必ず持ち帰るようにしましょう。

■毎回散歩のときに排出していると、散歩に出さなければ排泄できないようになってしまうこともあるので注意が必要です。
「厳しく怒ったらかわいそう」「好きなようにさせてあげたい」などと思っている方も多いようですが、本当にワンちゃんを愛するなら、人間社会で適応し、誰からも愛されるようにきっちりとしつけてあげる方が幸せなんですよ。悪いことをしたら、そこでちゃんと注意するかどうかで相手の心証も大きく変わってきます。
また、排泄物の始末やニオイに関しても、「自分は気にならないから…」という考えでは、問題に気づくのに遅れてトラブルを大きくしてしまいます。そして、飛びついてケガをさせるなどといった万が一の場合に備えて、障害保険に加入されることもおすすめします。
このようにご近所とうまく付き合うには、まず飼い主のマナー向上が不可欠。日頃から挨拶するなど、コミュニケーションを取っておくことも大切です。
そして、周りにも「ワンちゃんとの正しい接し方」について理解してもらえれば、より育てやすい環境になると思います。

ご近所さんとの間でしばしば問題になるのが、鳴き声です。
飼い主が思っている以上に、他の人にとっては気になるもの。特に、早朝や夜の鳴き声は近所迷惑になってしまいます。ワンちゃんが吠えるのには原因があるはず。人や犬が通ってそれに対して威嚇する、騒音で不安になる、飼い主の姿が見当たらなくて寂しいなど、その子の性格や環境、また時と場合によって様々な理由が考えられます。
それゆえ、外出時のムダ吠えはしつけによって自制させることができますが、家にいる状態の時に吠えさせないようにするのは困難。
参照>楽しいお出掛けに必要なマナー1
お散歩でのしつけを徹底しても、ムダ吠え・夜鳴きがなくならない場合が多々あります。そんな時は十分に運動をさせてストレスを取り除いてあげて下さい。
それでも無理な場合は、家の中に入れて外からの刺激を軽減してあげましょう。音も外へ響きにくく、飼い主の気配もある場所、ということで安心感を与えられます。

■何かあるごとにうるさく吠えるワンちゃん…。
でも、原因が飼い主のしつけの不行き届きによるものも多いのです。

■屋外でもなるべく家族の姿が見える場所に。まったく孤立させるのは心の発達に悪い影響をあたえます。
また、ニオイもトラブルの原因。これも飼い主自身は気づきにくい問題だけに、日頃から配慮を怠らないことが重要です。
まずは、ワンちゃんを清潔に保ってやること。ブラッシングはできれば毎日、無理でも最低週2〜3回はしてあげます。シャンプーは月1回、定期的にしてあげましょう。ブラッシングをしっかりしていれば、長毛種でもこの程度の頻度で十分です。
また、犬舎の掃除も大切です。抜けた毛が溜まるとニオイの原因となるため、こまめに毛を取り除き、週1回は掃除をするようにしましょう。材質によっては拭き掃除も効果的。人間の家同様、年に1〜2回大掃除をしてあげるのが理想ですね。犬舎の掃除はノミ・ダニの増殖をくい止めるので、健康管理のためにもぜひ実践してください。ブラッシング・シャンプー・犬舎の掃除、この3点を押さえれば、ニオイの問題はかなり解決できます。

■ブラッシングはワンちゃんの健康状態を観察したりスキンシップをはかるのにも大切な時間です。

■においは飼い主が思う以上に気になるもの。こまめな掃除を。
犬舎は日当たりの良い場所へと移動してあげたいもの。しかし、高齢犬で痴呆等の症状が見られる場合は慎重に。覚えた場所と違う、ということがストレスになります。
また、雨風を避けるために継ぎ目に目貼りをしてあげるのもいいですね。床に毛布などを敷いてあげたり、ペットボトルにお湯を入れて毛布の下に置くことで湯たんぽ代わりになります。ただし、かじり癖のあるワンちゃんは毛布やプラスチックを食べてしまうことがあるので注意が必要です。
過剰な暖房による乾燥は、風邪や皮膚炎、膀胱炎などにかかりやすくします。
昼夜・屋内外の温度差も極力小さく。体温調節が大変となり、抵抗力が落ちてしまいます。
ワンちゃんは下の位置にいるため、人間より寒く感じることを忘れずに。室温は冬場は20〜23度(夏は26〜27度)に設定し(床暖房や暖房器具の有無など住宅事情により異なります)、温度調節が自分でできるように、部屋を締め切らずに通り道を確保してあげましょう。また、ペット用カーペットは、居心地が良すぎてずっとそこで寝てしまう場合があります。
低温やけどを防ぐためにも、状況を見て飼い主さんがスイッチのON・OFFで調節してあげましょう。
体が冷える冬は血行や栄養の吸収が悪くなります。ドライフードはお湯でふやかしてあげる、缶詰はレンジで少し温めてあげるといいでしょう。
鶏のササミや白身・赤身の魚、蒸した小松菜やヨモギなども体を温めてくれます。キャベツや白菜、果物、いも類は体を冷やすので避けた方がいいでしょう。特に高齢犬は体が冷えやすいため、洋服を着せてあげるのもいいですよ。
お散歩の時間は一定なのが望ましいのですが、あまりの寒さにワンちゃんが動きたがらない場合は暖かい時間帯に変更してあげても結構です。
また、この時期はブラッシングも有効。皮膚への刺激が血行を促し、触れ合いが皮膚病の発見にも繋がります。
まだまだ寒さは続きます。ワンちゃんの寒さ対策をもう一度見直して、元気に春を迎えてください。
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■オシャレしてお出掛けを楽しみましょう!
いつもと違うお出掛けはワンちゃんのストレス発散にもなります
移動手段としては、やはり車が便利です。この場合、安全のためにもワンちゃんはケージに入れるようにしましょう。抱いているだけでは、急ブレーキや急カーブ等、予測できない動きに対応できない場合もありますし、ふとした拍子に運転席に飛び乗ったりしないとも限りません。
ケージに慣れていないワンちゃんの場合は相当なストレスとなるため、旅行前に慣れさせてあげることが大切です。家の中にケージを置いてそこで寝させてみるなどして慣れさせ、数回続けて車に乗る体験をさせてあげることで、ケージは安全な場所で車は楽しいと覚えてくれるでしょう。ただし、体質によっては、乗り物酔いをするワンちゃんもいます。予防のためにも、乗る前には食事をさせないようにしましょう。基本的には泊まりがけの旅行であれば目的地に到着後に、日帰りの旅行であれば帰宅後に食事を与えるのがベストです。ゆっくり休憩時間が取れる場合は、おやつを与えてもいいでしょう。
そして当然、車から降りる時はワンちゃんを置いていかないこと。締め切った車内は想像以上に温度が上がってしまうことがあります。常にワンちゃんの様子に気を配ることを忘れてはいけません。

■とても気持ちよさそうなのですが、ワンちゃんには危険がいっぱいです。
最近ではペットと一緒に泊まることのできる宿泊施設も増えています。それもあくまでトイレのしつけが済んでいることが最低条件。もちろん、狂犬病予防・ワクチン摂取済みであること、無駄吠えしないことも大切な条件です。
お出かけ前はなにかと慌しく、犬まわりのものは現地調達できないものも多いので、リストを作って(図)、忘れ物のないようにしましょう。
宿についたらペットの足を拭く、宿泊前にシャンプー・リンスをしておく、飼い主がいなくても部屋で留守番ができるようにしつけておく、トイレの始末をきちんとする、人のベッドには乗せない等、飼い主のマナーも問われます。各宿泊施設のルールも守りましょう。部屋を汚したり、物を壊したりしないように、施設内でのワンちゃんの行動には常に気を配り、万が一トラブルを起こしてしまった時は、速やかに施設に申し出ましょう。
ペット同伴可能なレストランやカフェ等の場合でも、基本となるしつけができている上で、被毛の手入れや臭いなどへの配慮も必要です。
安全で楽しく過ごすためにも、日頃から社会に適応できるだけのきちんとしたしつけを身につけさせておくことが飼い主の責任なのです。

■小型犬の場合、キャリーバッグは、様々なシーンで役立ちます

いつもよりも人が多く、違う環境では、ワンちゃんは興奮してしまいがちです。つい周りに対して激しく吠えてしまうことも…。そこで、お散歩時を利用して、落ち着いて行動できるようにしつけておきましょう。
そもそもむだ吠えには理由があります。不安だったりかまってほしくて吠えたりする場合は、徹底的に無視をします。また、人や犬、猫が通りかかったり、他の犬につられて鳴くような場合は、吠えた時にリードを一気にひいてショックを与えたり、突然大きな音を出してみるなどして、吠えるとイヤな事が起こるとを覚えさせます。人の多い公的な場所へ行くためにはムダ吠えしないことがマナーです。しっかり飼い主の指示に従い、自制できるようしつけておきましょう。


■ワンちゃん同士もマナーを守って楽しいふれあいを!
お出掛けする時にまず配慮したいのは、場所と時間帯です。人の多い賑やかな場所はワンちゃんが落ち着けないので避ける方が無難。それでも観光地等に行きたい場合は、時間帯に気を付けましょう。
人の少ない場所では、3〜4mぐらいのロングリードをつけてあげることで、いつものお散歩とは違った行楽気分を味わえます。広い場所でノーリードで遊ばせたいなら、普段から名前を呼べば必ず戻ってくるように訓練しておく必要があります。いつものお散歩の何倍も体力を消耗するようなハイキングや山登りの場合は、こまめに休憩させたり、しっかり水分補給をさせるなど、飼い主の心配りが重要です。エネルギー補給として消化の良いおやつを与えてあげるのもいいでしょう。
また、ワンちゃん関係のものは現地で調達できないものも多いので、事前の準備が必要です。

(おやつ、トイレシーツ、クシ、リード、消臭剤、水入れ、おもちゃなど)

■ワンちゃんとの距離がいつもと違うだけで楽しい発見がたくさん!
中にはワンちゃんが苦手な人もいます。「お座り」「伏せ」「待て」「来い」は、どんな場合でも実行できることが基本。人が好きだからと飛びついたり、じゃれて噛んだりさせてはいけません。
日頃の散歩時から、御褒美のエサやクリッカーなどを利用して、注意を飼い主に集中できるようクセづけをしておきましょう。ただし、いつもと違う環境のためクセ通りにはいかない場合もあります。そんな時のためにも、普段から何事にも飼い主の号令に従うように訓練しておくことが必要です。また、場所が違っても、進路選択も歩調も飼い主に合わせさせる、ワンちゃんに前を歩かせないなど、飼い主に服従させる姿勢を崩さないこと。これは同時に周りへ安心感を与えることにもつながります。

■普段からのお散歩でのしつけが大事です。

◎毛・肌
加齢と共に、毛の色ツヤが衰えたり、肌の弾力が失われたり、爪が変形して脆くなったりします。毎日のブラッシングとマッサージで血行を良くしてあげましょう。
ただし、薄毛や肌のベタつき、大量のフケが見られる場合は、副腎皮質機能亢進症や甲状腺機能低下症の疑いがあります。免疫不全や肝・腎疾患でも皮膚異常が起こります。早めに獣医さんに相談しましょう。
◎目
老化現象の一つとして、視力が衰え、目ヤニが増えてきます。しかし、濁りがあったり、物にぶつかったり、想像上の物体に吠えるといった異常行動を示すようなら白内障の疑いがあります。
◎疲れ
筋肉の衰えから散歩中何度も休憩したり、長い散歩をイヤがったりするようになります。しかし、あまりに疲れ方がひどかったり、運動時や興奮時に息切れするようなら心臓病の可能性があります。
◎僧帽弁閉鎖不全症
老犬に発生頻度が最も多いと言われる心臓病であるため、ぜひ知っておきたい病気です。心臓の弁の開閉に障害が生じ、十分な血液を送り出せないため、脳等が酸欠になるのです。呼吸が苦しくなり咳が出て、失神して倒れることもあります。口が開きっぱなし、呼吸が早くなり、唇や舌が紫色になってチアノーゼを起こすようなら、肺水腫を併発している可能性があります。
このような場合には、応急処置として早急に酸素を吸わせてやってください。老犬を飼っている方は、常備薬としてスプレーの酸素缶を買っておくようにしましょう。そして安静に保ってやり、すぐ病院に連れて行くことです。チアノーゼは一刻を争う危険な状態なので、これらの処置を行いながら病院へ向かうという迅速な対応が何より大切です。

◎ガン
10歳以上の犬の死因の50%がガンとも言われるのですから、他人事ではありません。早期発見のためにも、毎日マッサージをして、体表面や口、耳、肛門、陰部周囲にしこりやイボがないか確認しましょう。
ガンが疑われる場合には、まず病院で検査をしましょう。そして結果が出たら、愛犬にとって何が最良の方法かを、飼い主と獣医師の先生とでよく話し合う必要があります。良性の場合は手術をすれば治ることがほとんどですが、悪性の場合や、残念ながらもう治る見込みがない場合などにどのようにするかもきちんとその時点で話し合いましょう。手術の他に、放射線療法、化学療法という方法もありますが、愛犬がなるべく辛い思いをせずに、幸せでいられる方法を考えてあげることです。


◎認知症
生活が昼夜逆転、夜鳴きをする、食欲が異常に増す、学習したことを忘れる、物によくぶつかるなどの行動が見られるようなら、認知症の可能性があります。
昼夜が逆転している場合は、愛犬の体に負担がかかってしまいます。昼に寝ているのを見かけたら、起こして体のリズムを元に戻すような働きかけをしてやりましょう。夜鳴きをする時は、静かな環境を不安がっている可能性があります。こういう時はザワザワしていると安心するので、何か音の出るものを側に置いておくようにするか、耳が聞こえない子の場合は、何か振動するものを置いてやることで不安を取り除くことができます。
認知症は、「こうやれば治る」という明確な方法がある病気ではありません。今までできていたことができなくなったり、飼い主にとっては辛いこともたくさんあるかもしれません。しかし、今までずっと一緒に暮らしてきた大事な家族なのですから、諦めずに、根気よく接してやることを肝に命じ、愛犬が一番幸せに過ごせるように努めてあげることが
3週〜12週頃は、犬にとっての「社会化期」です。自分の周りにいる人間や動物を仲間として認識するようになります。この時期に、お散歩デビューをします。
外出はワクチン接種を終えてから。まずは、室内で首輪やリードに慣らす、足を拭く、レインコートを着せる、リードで引くなど、事前に準備をしておきましょう。何もかもが初めてでは、子犬はとまどったり、怖がったりしてしまいます。
お散歩デビューを迎えると、まずは家の周囲で車や人、騒音に慣らしてあげます。怯えるようなら無理強いせず、徐々に慣らしていきましょう。
また、他の人や犬に慣れさせるために、パピー教室に参加する他、知人や近所のおとなしい犬と遊んでもらってもいいでしょう。
お散歩中も多くの人と触れ合い、見慣れないものに接触する機会を作ってあげることで、周りの環境に対する順応性が養われます。ぜひ楽しいお散歩コースを工夫してあげましょう。

■他の犬との触れ合いも大切な社会訓練です。

■まずは室内で楽しみながらリードに慣らしましょう。
愛情第一はもちろんですが、過保護は禁物。常に子犬と一緒にいてベタベタと甘やかすと依存心を強くしてしまいます。一人で留守番できずに問題行動を起こす「分離不安症」になる恐れも。離れている時間も作り、飼い主がいない時でも安心して過ごせる自立心を養うことも大切です。

■時には別々に過ごすことも大切です。
発情期はメスだけに訪れます。成熟して交配可能になった状態を指し、早い犬で5カ月、遅くても1歳半くらいまでの間に訪れます。通常、発情期の7〜10日前に外陰部から出血が見られます。無出血の場合でも、外陰部が柔らかく、大きくなったり、落ち着きがなくなったり、他の犬に興味を示し始めたり、排尿の回数が増えたり…といった変化が見られます。
オスには発情期がなく、生後11カ月前後、生殖能力がつけば性成熟となります。
縄張り意識の強化、マーキング、マウント(交尾のしぐさ)、メス犬へ興味を示す、などしぐさに変化が現れます。発情期を迎えたメスに動揺したり、交尾行動に移れなかった後にイライラしたりと精神状態が不安定になり、今まではできていたことができなくなる場合があります。
このような時は、叱ってもムダです。いつもより散歩の時間を長くしたり、思いっきり遊ばせるなど、たっぷりの運動でストレスを発散させてあげましょう。
なお、妊娠を望まない場合は、早い段階に去勢や避妊の手術をしておきましょう。
オスの問題行動が抑えられ、オス・メス共生殖器系の病気を予防することもできます。

■ボール遊び等で楽しくストレス発散をさせてあげましょう。
生後10日ほどで目があき、3週間ほどで耳が聞こえるようになります。這い歩きをし出し、徐々に活動範囲を広げていくのもこの頃です。母犬のそばでお乳を吸っては寝る生活ですが、子犬たちの中にお乳を常に飲める子と飲めない子がいたりします。どの子も平等に飲めるよう、飼い主のサポートが必要です。
母乳が出ない、授乳しない、母犬がいない場合は、市販の犬用粉ミルクを与えます。牛乳ではタンパク質や脂肪、ミネラルなどが大幅に不足してしまいます。なお、初乳の免疫効果から考えると、できるだけ母乳で育てたいものです。

■どの子もちゃんとお乳を飲めているかな?第二の母として見守ってあげましょう。
歩けるようになるまでは、母犬が子犬の陰部や肛門を嘗めて排泄の処理をします。やがて自分で排泄できるようになるとよちよち歩き回ってあちこちで粗相したりします。この時点でトイレトレーニングです。排泄のタイミングを図り、トイレへ連れていってあげます。うまくトイレで排泄できた時は褒めてあげましょう。特定の場所でばかり粗相をする場合は、そこに物を置いて物理的に邪魔をする、その場所をキレイに掃除して匂いを消す、トイレを清潔に保つ、など環境を見直してあげる必要もあります。

■上手にできたらほめてあげましょう。トイレを清潔に保つことも忘れずに。
子犬だからと甘噛みを許していると、本気咬みとの境目や区別ができなくなってしまいます。歯がむずがゆくて咬みたいのであれば、おもちゃを咬ませます。咬んでよいものと悪いものを区別させ、いたずらがひどいときはケージを利用してしつけましょう。

■咬んでいいのはおもちゃだけ。甘い顔は禁物です。
しつけはなるべく子犬のうちに。成犬になってからでは、順応が難しい上、精神的負担も大きくなってしまいます。しつけが不十分だとわがままになり、自分たちだけではなく、周りにも迷惑をかけることになります。
まずは、「ハウス・オスワリ・マテ・フセ・オイデ」などから教えていきます。「マテ」は食事を与える時に教えると飲み込みが早いでしょう。他にも、一人で留守番をさせる、体を触れられたり口に手を入れられることに慣らすなど、順次覚えさせます。間が空くと犬も忘れてしまうため、定期的に続けることが重要。ただし、子犬が集中できる時間は限られています。一度にいくつも教え込もうとせず、様子を見ながら一つずつクリアしていきましょう。

■「マテ」の練習は食事時に。焦らずじっくり教えましょう。

刺さった針から毒が出るので、食事用のナイフやプラスチックのヘラ、カードなど皮膚を傷つけないような物で蜂の針を除去します。その後、石鹸をつけて水で患部をよく洗います。腫れがひどい時や痛がる時はできるだけ早く獣医師にみせましょう。

毒蛇の疑いがある場合は、毒が全身にまわらないよう、止血の要領でかまれた部位から5〜10cm心臓寄りを棒などをあてて、幅広の布で縛ります(1)。
棒をねじって15分止め、10秒程度ねじりを緩めて血流を戻します(2)。
これを繰り返し、できるだけ早く獣医師に見せます。体の色や模様などの特徴を知らせることも大事です。

愛犬を川や海に連れて行く機会が増えます。万が一、溺れてしまった場合でも、慌てて泳いで助けにいくのは危険です。ボートなどに乗って近づくか、岸から長い棒などを使って犬を引き寄せます。
泳ぎに自信があっても、ビート板や浮袋などを先にして泳いで行き、犬には直接触れず、犬がそれによじ登るのを待ち、その後、ゆっくり岸まで運びます。
岸にあげてもぐったりしているなら、小型犬の場合は、後ろ脚を掴んで15秒くらい逆さにぶら下げ、ゆっくり数回振ります。ぶら下げるのが困難な大型犬の場合、頭が低くなるように傾斜をつけて寝かせ、下方にむけて数回振ります。こうすることで、肺に溜まった水が吐き出され、呼吸が回復します。しかし、まだ呼吸が戻らず心臓も停止しているようなら、心臓マッサージと人工呼吸の必要があります。
こういう事態を避けるためにも、水辺ではきちんとつなぎ、入水時には必ずリードを握っておきましょう。

夏は、日射病や熱射病の心配もあります。どちらの場合も、ぐったりして、大量のよだれをたらし、息も荒く、体がかなり熱くなります。時には失禁することも…。これらの症状が見られた場合は、30分以上水をかけ続ける、水に十分浸したバスタオルで体全体をくるむ、氷を入れた水風呂に入れるなどして、体を冷やします。
ショック状態や呼吸停止時には心臓マッサージや人工呼吸の必要があります。とにかく、できるだけ早く獣医師の診察を受けましょう。
軽いやけどの場合には冷たい水や氷を入れたビニール袋を10〜15分間患部にあてます。やけどが広範囲の場合や、皮が剥けている時、犬が楽になめられる位置の場合は、滅菌ガーゼなどの清潔な布で覆います。ばい菌がつきやすい脱脂綿の使用は避け、軟膏や脂なども塗ってはいけません。
また、化学薬品が原因の場合は、皮膚が赤く変色します。風呂場などで大量に水をかけて、皮膚についた薬品を洗い流します。水だけで落ちない場合は、犬用のシャンプーや石鹸を使います。化学反応を起こす危険があることから、薬の使用は避けます。
犬のやけどはほとんどの場合水泡ができないため、油断せず必ず獣医師に連れていきましょう。化学薬品でのやけどの場合は、原因となった薬品も持って行きましょう。
犬のけいれんは、しばらく経つと自然に治まることが多いので、慌てず、治まってから獣医師のところに連れていきます。けいれん中は不用意に犬に近づかず、テーブルなど危険なものを周りから遠ざけて、やわらかいクッションなどをあてがいます。直射日光や大きな音を遮断し、呼吸が苦しそうな場合はタオルなどをかませてもいいでしょう。

まず、首輪、リードをはずし、横向きに寝かせて頭を伸ばします。心臓が動いているか確認します。
口の中をきれいに拭いて、舌を引き出し、気道を確保します。犬の頸をまっすぐに伸ばし、空気が他に漏れないように唇と口をふさぎます。犬の頭をまっすぐにして、鼻をくわえて3秒間息を吹き込みます。胸が膨らんでいるかを確認して、自分で呼吸ができるようになるまで、5秒間隔でこれを繰り返します。

口を開け、舌を押さえて気道を確保したら、両手のひらで犬の肘の後ろを圧迫しては緩めるという動作を1秒間隔で6回続けます。その後、前述の人工呼吸を行います。心拍数が回復するまで、心臓マッサージと人工呼吸を繰り返します。


■なぜ吠えるのか、まずは理由を考えましょう
散歩中に他のワンちゃんと出会った時、吠えて飛びかかろうとしたことはありませんか?
日ごろから興奮しやすいのか、それが相性の悪いワンちゃんなのか、さまざまなケースが考えられます。いずれにせよ、そんな時に自分のワンちゃんを守ろうと、小型犬なら抱きかかえたり、大型犬なら抱え込んだりする飼い主さんも多いようです。
実はこれは逆効果。かえって強気になり相手のワンちゃんに対して攻撃的な行動をとってしまう場合もあります。興奮しはじめたら叱りながらリードを一気に引いて左横につけ、座らせてアイコンタクトをとり、意識を飼い主に向けさせるようにしましょう。落ち着いたらほめてあげるといいですね。そのためにも、日ごろから犬のいない状態できちんと飼い主の指示に従うように訓練しておく必要があります。相手が通りすぎるまで待たせる訓練も必要です。
特定の犬種だけに興奮するようなら、過去に嫌な経験があったと考えられますので、その場合はなるべくその犬種とは会わせないように配慮してあげましょう。

■落ち着いて座ったらほめてあげましょう。おやつをあげてもいいですね
散歩の道中、会う人に飛びついてじゃれて噛んだりしてしまうワンちゃんもいます。
そんな場合には、なるべく相手の方には無視していただき、エサ等で注意を飼い主にそらすようにします。日ごろから、御褒美を持って犬と向かい合い、犬が自分から座ったらクリッカーを鳴らし御褒美をあげる、という訓練をしておくといいでしょう。
これにより、エサで飼い主の方に集中できるようクセづけできます。それでもムリなら、厳しく号令をかけることになります。何事にも、普段から号令に従うようしっかり訓練しておくことが大前提となります。

■人が好きなのはいいのですが…。上手に触れ合える訓練が必要です。

クリッカー
散歩中、犬仲間の方と会うと、そちらのワンちゃんにかまってしまうことがあります。その時、あなたのワンちゃんはじっとおとなしくしていますか?もしもワンワンワンッと激しく吠えて怒り出すようなら、それはヤキモチを妬いていると考えられます。
そんな時にも、エサが大活躍。どちらのワンちゃんにもエサをあげて、落ち着かせます。
すると相手のワンちゃんと同じ空間にいてエサがもらえる、これはとてもいい状態だ、と思うようになります。飼い主はいわばワンちゃんたちの仲介役。敵・味方という感覚ではなく、一緒に楽しめる仲間として他のワンちゃんを意識できるように仲を取り持ってあげるのです。これにより、犬仲間同士の交流もよりスムーズに楽しいものとなるでしょう。

■おやつをあげながら、うんと楽しげに話しかけてあげて下さい

■お散歩が楽しい触れ合いの場になるようにしてあげましょう
散歩中ワンちゃんが急に座りこんでしまうケースをよく聞きます。
この場合、ただ強引にひっぱるだけではダメ。まずはその理由を考えましょう。
気が弱い性格の小型犬なら臆病ですくんでいると考えられます。そんな時に強引な動作をするのは余計におびえさせてしまい、逆効果になってしまいます。屈み込むような姿勢で優しく声かけしながら誘いましょう。
小型犬の場合、つい抱き上げてしまいがちですが、そうすると動かなければ抱いてもらえると学習してしまい、ますます歩かなくなってしまいます。必ず自発的に歩かせます。おびえている場合はおやつやおもちゃ等で気を引いてもいいでしょう。
ただし、わがままや反抗心から座り込んでいるようなら、厳しい態度でリードを強く引きます。身勝手は許さない!という強い意志を示しましょう。
その場合もきちんとできたら褒めてあげていいです。
また、必要以上に息遣いが苦しそうで、立ち止まったりしゃがみ込んだりするようなら、病気のサインかもしれません。老犬の場合も体力の衰えが原因の場合も考えられます。そのような場合は無理に歩かせないようにしてください。ワンちゃんの性格やその時の状況に応じて判断する必要があります。

■やさしくなでながらおやつをあげましょう

■なぜ動こうとしないのか、まずは理由を考えましょう
飼い主の思う方向に行ってくれない、という経験はありませんか。興味をひくものが多く、気が散漫になるワンちゃんもいます。自分が飼い主より主導権を握っていると思っている場合もあります。とにかく、常に飼い主の左側について歩調をあわせて歩けるように日ごろから訓練しておく必要があります。飼い主に抵抗するようなら、ワンちゃんの引っ張る力を利用して反動をつけて引き戻すようにします。力の入れ方は犬種や大きさにより加減しましょう。
飼い主がコントロールするのだということをワンちゃんにもわからせ、飼い主自身も念頭においておくことが必要です。
ただし、嫌な体験をして恐怖で動けないようなら無理にその方向に行こうとする必要はありません。
飼い主がワンちゃんにひっぱられて散歩している姿を見かけます。
しかし、これでは犬が主導権を握ってしまっていて、思いがけないトラブルやアクシデントを招く危険も高くなります。こういう状態は、強制的に号令に従わせる訓練が足りていないと考えられます。基本は服従の訓練です。ただ、食欲のあるワンちゃんの場合は、おやつやフードなどの御褒美を利用してもいいでしょう。
ひっぱらずに歩ければ立ち止まって御褒美をあげるのです。最初は一歩でもできたらOKとし、徐々に距離を延ばしていくようにします。まずは、公園などで十分に遊んだ後や散歩の帰り道など、ある程度散歩に満足しているタイミングで練習を始めるといいでしょう。

■気が散漫、支配性の強いワンちゃんによくみられます

■根気よくトレーニング。成果はきっと得られるはず

基本中の基本は、飼い主が落ち着くことです。ケガや事故の場合はその状態を見極め、判断し、一刻も早く危険な場所や状況から隔離することが必要。まずは、呼吸・脈拍・気道を確認します。
もし意識がなければ、横向きにして頭をのばし、口を開けて舌を引っ張り出しましょう。
次に、歯肉の色をチェック。白っぽかったり青紫色をしていたら内臓にダメージを受けていると考えられます。
ショック状態は、事故直後のみならず、事故後しばらくたってから陥ることもあります。
失神や虚脱状態を生じ、呼吸や脈拍が速くなり、体温が低下します。そんな場合は、毛布などでくるんで保温し、できるだけ早く獣医師の元へ運びましょう。
まず、傷口を清潔なガーゼなどで押さえます。それでも止まらない時は、上から包帯をきつく巻きます。
主に四肢に用いる方法。傷口より心臓に近い側をひもで縛って止血します。ただし、長時間そのままにしておくと血液循環が悪くなるので、できれば縛った時間を確認しておき、早めに外してあげましょう。
傷口より心臓に近い部分の血管を指で圧迫して止血します。
病気が進むと呼吸困難を起こして、貧血になって倒れることも。

まずは、犬が落ち着くよう優しく声をかけます。
小型犬の場合は、片手で首輪をつかみ、もう一方の手で後方から抱え込みます。
中型犬の場合は、片方の腕を首の下から回し、肘が犬の喉にくるように抱え込み、もう一方の腕で腰のあたりを抱き、犬を自分の方に引き寄せます。大型犬は中型犬と同様に抱え込み、もう一方の腕でお尻の方から抱えて、両腕を内側にすぼめるようにして持ち上げます。
いずれも必要以上に首を締め付けないようにしましょう。
噛み付くようなら口輪をします。
ヒモや包帯、ネクタイなどで口を2〜3回しっかり巻いてからあごの下で一度縛り、その両側を耳の後ろで結びます。
呼吸が荒い場合は、棒を1本かませた上で同様に結びます。短頭種犬の場合は、首の周りをタオルでくるんで頭を固定するように結びましょう。
すぐ外せるように蝶結びが適当です。
折れたり、脱臼している部分は動かさずに安定した場所に運び、患部をよく観察します。出血がある場合は止血して、患部をガーゼかタオルでくるみ、脱臼の場合はその上からさらに関節をくるむように固定。骨折は厚紙や木片などを添え木にしてから、固定して包帯を巻いてやりましょう。
骨折や脱臼はかなりの痛みをともなうので、すぐ病院に行けるようであれば毛布やタオルにくるんで速やかに獣医師に診てもらうようにしてください。
出血がある場合は、止血して流水で傷口をよく洗い流した後、消毒します。出血がひどい場合、傷口が大きくて縫わなければいけないような状態であれば、傷口をガーゼなどでおさえて包帯で巻き、すぐに獣医師に診てもらいましょう。
かまれた犬は、その痛みやショックのためにとても興奮しています。処置している時に暴れたり、飼い主をかんでしまったりしないように、まずは口輪をして保定します(口輪のやり方は前述の分を参考にしてください)。傷口の周りの毛を刈って、かまれた跡を観察します。出血がひどければまず止血、すぐ病院へ。そうでなければ、傷口は開放したままで構いません。かんだ動物の種類、大きさ、詳しい特徴などを知らせられるようにしておいてください。
室内で飼われている犬は、電気コードなどをかじって感電することがあり、特に、好奇心の強い子犬には多い事故です。
感電するとショックで心臓が止まってしまうこともあり、とても危険です。ですが、この時慌てて抱き起こしたりしてはいけません。飼い主も感電してしまう可能性があるからです。
まず、電気コードがコンセントにつながっていないかを確認し、つながったままであればすぐに抜きます。
呼吸をしていない時や、ショック症状を起こしてしまっている時は、人工呼吸や心臓マッサージをしてやります。
すぐに回復したように見えても、数時間後に再びショックを起こす可能性があるので、必ず病院へ行って獣医師に診てもらうようにしてください。