愛犬・愛猫の元気のために。わんわん倶楽部 ペットの健康対策
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2007年05月28日
vol.20 もしもの時、役に立つ応急処置(2)

愛犬が急に病気やケガをした時、素早く適切な対応をしてあげることが大切です。特に、今の季節は『夏だからこそ』の危険も潜んでいます。いざという時のために、簡単な応急処置の知識を身につけておきましょう。

虫や動物による外傷
◎蜂に刺された時
刺さった針から毒が出るので、食事用のナイフやプラスチックのヘラ、カードなど皮膚を傷つけないような物で蜂の針を除去します。その後、石鹸をつけて水で患部をよく洗います。腫れがひどい時や痛がる時はできるだけ早く獣医師にみせましょう。

◎蛇にかまれた時
毒蛇の疑いがある場合は、毒が全身にまわらないよう、止血の要領でかまれた部位から5〜10cm心臓寄りを棒などをあてて、幅広の布で縛ります(1)。
棒をねじって15分止め、10秒程度ねじりを緩めて血流を戻します(2)。
これを繰り返し、できるだけ早く獣医師に見せます。体の色や模様などの特徴を知らせることも大事です。

水に溺れた時
愛犬を川や海に連れて行く機会が増えます。万が一、溺れてしまった場合でも、慌てて泳いで助けにいくのは危険です。ボートなどに乗って近づくか、岸から長い棒などを使って犬を引き寄せます。
泳ぎに自信があっても、ビート板や浮袋などを先にして泳いで行き、犬には直接触れず、犬がそれによじ登るのを待ち、その後、ゆっくり岸まで運びます。
岸にあげてもぐったりしているなら、小型犬の場合は、後ろ脚を掴んで15秒くらい逆さにぶら下げ、ゆっくり数回振ります。ぶら下げるのが困難な大型犬の場合、頭が低くなるように傾斜をつけて寝かせ、下方にむけて数回振ります。こうすることで、肺に溜まった水が吐き出され、呼吸が回復します。しかし、まだ呼吸が戻らず心臓も停止しているようなら、心臓マッサージと人工呼吸の必要があります。
こういう事態を避けるためにも、水辺ではきちんとつなぎ、入水時には必ずリードを握っておきましょう。

日射病・熱射病
夏は、日射病や熱射病の心配もあります。どちらの場合も、ぐったりして、大量のよだれをたらし、息も荒く、体がかなり熱くなります。時には失禁することも…。これらの症状が見られた場合は、30分以上水をかけ続ける、水に十分浸したバスタオルで体全体をくるむ、氷を入れた水風呂に入れるなどして、体を冷やします。
ショック状態や呼吸停止時には心臓マッサージや人工呼吸の必要があります。とにかく、できるだけ早く獣医師の診察を受けましょう。
やけど
軽いやけどの場合には冷たい水や氷を入れたビニール袋を10〜15分間患部にあてます。やけどが広範囲の場合や、皮が剥けている時、犬が楽になめられる位置の場合は、滅菌ガーゼなどの清潔な布で覆います。ばい菌がつきやすい脱脂綿の使用は避け、軟膏や脂なども塗ってはいけません。
また、化学薬品が原因の場合は、皮膚が赤く変色します。風呂場などで大量に水をかけて、皮膚についた薬品を洗い流します。水だけで落ちない場合は、犬用のシャンプーや石鹸を使います。化学反応を起こす危険があることから、薬の使用は避けます。
犬のやけどはほとんどの場合水泡ができないため、油断せず必ず獣医師に連れていきましょう。化学薬品でのやけどの場合は、原因となった薬品も持って行きましょう。
けいれん
犬のけいれんは、しばらく経つと自然に治まることが多いので、慌てず、治まってから獣医師のところに連れていきます。けいれん中は不用意に犬に近づかず、テーブルなど危険なものを周りから遠ざけて、やわらかいクッションなどをあてがいます。直射日光や大きな音を遮断し、呼吸が苦しそうな場合はタオルなどをかませてもいいでしょう。

覚えておきたい救命処置
◎人工呼吸(心臓が動いている場合)
まず、首輪、リードをはずし、横向きに寝かせて頭を伸ばします。心臓が動いているか確認します。
口の中をきれいに拭いて、舌を引き出し、気道を確保します。犬の頸をまっすぐに伸ばし、空気が他に漏れないように唇と口をふさぎます。犬の頭をまっすぐにして、鼻をくわえて3秒間息を吹き込みます。胸が膨らんでいるかを確認して、自分で呼吸ができるようになるまで、5秒間隔でこれを繰り返します。

◎心臓マッサージ(心臓が止まっている場合)
口を開け、舌を押さえて気道を確保したら、両手のひらで犬の肘の後ろを圧迫しては緩めるという動作を1秒間隔で6回続けます。その後、前述の人工呼吸を行います。心拍数が回復するまで、心臓マッサージと人工呼吸を繰り返します。




