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2006年11月29日

vol.18 気になる症状から見分ける病気

コウジヤ先生の愛犬の健康管理

冬は気温が下がると同時に、空気が乾燥しやすくなります。 犬も人間同様、免疫力が低下して病気にかかりやすいので注意しましょう。

「せきをする」

犬は、比較的寒さに強い動物だと言われていますが、犬種や個体によって差があります。
これからの時期は気温が下がり、空気が乾燥しやすくなります。
ウイルスが活性化する一方で、動物は寒さによって免疫力が低下しますので、やはりそれなりの寒さ対策をしてやる必要があります。
抵抗力の弱い幼犬や老犬は、特に注意してやりましょう。

冬場になると、犬のせきが気になるという方も多いのではないでしょうか。
せきは、望ましくないものが気道にある場合、それを取り除こうと肺から大量の空気を送り込んで、風圧で異物を取り除こうとする、動物の防御機能です。

主に呼吸器の病気に伴って起こるもので、のどや気管、気管支に炎症など何らかの異常があると考えられます。
ひとえに「せきをする」と言っても考えられる病気は多種多様です。飼い主がただの風邪かと思っていても、呼吸器の病気である可能性も充分にあるのです。


■せきの種類による病気の見分け方

◎ゲホゲホという激しいせき

たんのからまない乾いたせきをし、それが長く続き、やがて鼻汁が出てきたりすると、ケンネルコフの疑いがあります。
ケンネルコフは、犬パラインフルエンザウイルス感染症とも言われており、ウイルスや細菌によって発症する感染症です。免疫力の弱い子犬が特にかかりやすい病気です。

◎ゴホンゴホンという湿ったせき

たんのからんだ湿ったせきをし、症状が重くなってくると鼻汁が出たり、ゼーゼーと苦しそうに息をして呼吸が荒くなります。
このような場合は、気管支炎の疑いがあります。やがて発熱し、食欲もなくなってしまいます。

◎コホコホという乾いたせき

乾いたようなせきが長く続き、せきをする間隔が徐々に短くなっていく時は、心臓病の恐れがあります。
病気が進むと呼吸困難を起こして、貧血になって倒れることも。
心臓にフィラリアが寄生している時も、初期症状として同じように乾いたせきをします。

◎ケホケホという弱々しいせき

気管支炎などが悪化して、肺が炎症を起こして機能が低下してくると、弱々しいせきを頻繁に繰り返すようになります。
これは呼気を肺から送り出すことができなくなっているせいで、肺炎の可能性があります。
やがて高熱が出て、呼吸困難や体力の消耗を引き起こします。

その他にも、せきをすることから考えられる病気は、気管虚脱、ジステンパー、肺水腫、肺内出血などがあります。
いずれにしても、頻繁にせきをするようになった時、せきが長く続く時、少しでも様子がおかしいなと感じた時は、早めにかかりつけの獣医師に診てもらうようにしましょう。

■鼻の短い犬のせきには要注意!

パグ、シーズー、ブルドッグ、ボクサー、ペキニーズなど、鼻の短い犬種を「短頭種」といいます。
これらの犬種は、のどの手前にある上顎の軟口蓋が生まれつき長く、のどの入り口に垂れ下がってしまうため、空気の通りが悪くなってしまいます。
そのため、呼吸が速くなるとゼイゼイと苦しげになり、「軟口蓋過長症」という病気にかかりやすくなります。
ひどくなると呼吸が出来なくなってしまいますので、普段から様子や環境に気を付けてやりましょう。

他にもこんな症状はありませんか?

先程、せきをする時は呼吸器に炎症などが起きていると述べましたが、実際に呼吸器に何らかの異常が起こると、せき以外にもさまざまな症状が伴ってきます。

◎ゼーゼーと呼吸が荒くなる・呼吸の回数が増える・普段でも口を開けて呼吸をしているなど、呼吸に異常がみられる
◎鼻汁が出る
◎発熱する
◎食欲がなくなる

そして症状がさらにひどくなると、首を突き出して呼吸したり、前足を広げて胸を張るような態勢をとるようになります。これは、少しでも呼吸が楽にできるようにするためです。
横になると肺が圧迫されて苦しいので、横になるのを嫌がったり、休む時も伏せや座った態勢のままでいるようになります。
チアノーゼ(唇や舌の色が紫色になる)を起こしたりすることもあります。

■呼吸器の病気を予防するには

基本的には、犬の周りの環境を整えてあげて清潔に保つようにします。
冬場であれば、人間が風邪をひかずにいられるような環境だと考えていただければよいと思います。

まず、こまめに掃除をすることを心がけ、ほこりがたまらないようにしてやりましょう。
室内であれば、空気の乾燥や換気にも充分に気を付けます。
犬の被毛にほこりがついていると、ふとした時に自らそれを吸い込んでしまいますので、毎日のブラッシングも欠かさないように。
日頃から気を配ってやることで、呼吸器の病気は防げることも多いのです。

投稿者 admin : 15:28 | コメント (0) | トラックバック

 
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