愛犬・愛猫の元気のために。わんわん倶楽部 ペットの健康対策
« 2005年08月 | メイン | 2005年12月 »
2005年09月27日
vol.21 ワンちゃんの食生活

食べ物がおいしい季節になりました。可愛いワンちゃんにもついついおすそわけ…だけどそれは正しい与え方?ワンちゃんの食生活について、ペットショップ「プチ」の野村店長さんにお伺いしました。
ワンちゃんの「わがまま」、原因は飼い主に
ワンちゃんの食生活について、よくいただく相談が「ドッグフードを食べない」ということです。
ワンちゃんが子犬である場合は体調不良が考えられますが、大人のワンちゃんの場合、これは飼い主の責任です。人間の食べ物を与えたりして、フードよりもおいしいものを教えてしまうとクセになってしまうのです。
フードを食べないからと、心配して他のものを与える方もおられますが、それはいけません。ますますフードを食べなくなります。ワンちゃんが元気で水を飲んでいて、トイレも正常なら、2日ほどなにも食べなくても大丈夫です。吐いたとしても、消化できない分を吐いて胃を守っているのですから、心配しなくていいのです。ただし普段と様子が違うと体調不良の可能性もありますから、よく観察して注意してください。
ドッグフードの与え方
飽きるからとフードを頻繁に替えるのもよくありません。本来ワンちゃんが味に飽きるということはなく、また、新しいものだからといって食べたいと思うことはありません。ただ、いつもと異なるものが出ると興味を抱いて食べることもあります。
基本的にはフードは替えず、同じものを与えてください。フードを替えたいなら、トッピングなどで変化をもたせればよいでしょう。たびたびフードを替えると、たとえ体調を崩してもそのフードがあわないためか、本当に体調が悪いのかわからなくなります。フードを決めていれば偏食しなくなりますし、体重調整もしやすいのです。
フードの出しっぱなしもよくありません。食べなければ30分程度おいて下げましょう。いつまでも置いておくと、フードがいたみますし、ダラダラ食べの癖がつき食べた量もわかりません。
食べ過ぎや偏食がワンちゃんのアレルギーや肥満の原因につながります。ワンちゃんのためにもフードは替えず、フード以外のものを与えないようにしてあげてください。しかし、体質や年齢によってはフードを替えなくてはいけません。獣医さんやペットショップの方に相談し、そのワンちゃんに合ったフードに替えてあげてください。
うなる、ねだる…ワンちゃんの「食」のしつけ
また食事中に食器や体に触れようとするとうなる、ということをよく聞きます。これもしつけの問題です。飼い主ではなく自分がリーダーだと思っているため、うなるのです。同様に、ブラッシングなど触られるのが嫌という場合も、自分が偉いと思っているためです。
こうした場合、優先順位を教えるために「お預け」や「待て」をさせたりと、服従心を養うようにしつけてください。
またほえたりして人間の食べ物をねだる場合。誰かがやるから、もらえるものだと思ってしまうのです。ほえてねだった場合、無視してください。ひどく鳴くからといってなにか与えてはいけません。一種の根比べですから、これができないと甘やかすこととなり、結果的にワンちゃんのためになりません。
ワンちゃんの健康と長生きは飼い主次第!
人間の食べ物は味が濃いので、基本的に与えてはいけません。ワンちゃんに与えると害になるものもあります。
玉葱やネギは腎臓に悪く、血尿を起こしたり、ひどい場合は死に至ることもあるのです。鳥の骨は喉にささりますし、牛乳はワンちゃんの体質によってあわないこともあります。果物は糖分が多いので、あまり与えない方がいいでしょう。
いずれにせよ、人間の食べ物は病気・アレルギー・肥満につながる可能性が高いのです。「うちの子はフードは嫌いで、高い牛肉しか食べないのよ」などというのは自慢でもなんでもありません。ワンちゃんが健康に長生きできるかどうかは、飼い主さんが管理する食生活と、しつけにかかっているのです。
投稿者 admin : 20:42 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月06日
vol.20 夏本番、ノミ・ダニ対策って?

今年は空梅雨?とはいえじめじめした蒸し暑さは例年と変わりません。夏を前に、ますます気になるノミ・ダニ対策をペットショップ「プチ」野村店長さんにお伺いしました。

梅雨から夏…ノミ・ダニ大繁殖!
ノミ・ダニは一年中いるものですが、特に湿気の多い梅雨どきから、気温が上がる夏にかけて、ノミやダニは大繁殖します。この季節、十分に注意してあげてください。ノミ・ダニは痒いだけでなく、皮膚病やいろいろな感染症のもとにもなります。またペットの体から家の中に持ち込まれてしまう場合も少なくありません。できるだけ、ノミ・ダニをよせつけない工夫をしましょう。
ノミ・ダニの予防として、やはり一番いいのはお医者様で定期的に予防注射や薬を処方していただくことです。これをしておけば、ほぼ完璧にノミ・ダニは駆除できますし、体に残っていた卵がふ化できなくなってしまいます。
ノミ・ダニでこんな症状が…
よく犬ノミ、猫ノミと言いますが、これは犬につくから犬ノミ、猫につくから猫ノミというわけではなく種類のことなんです。猫ノミが犬につく場合ももちろんあります。タチが悪いのは猫ノミの方ですね。細くて小さく、人間の血も吸います。犬ノミは人間の血は吸いません。ノミは動き回りますので、ワンちゃんの体の様々な部位に移動します。
ノミは50日以上にわたり、1日に35個以上も卵を産むと言われます。ワンちゃんの体にノミを発見したら、すでにたくさんの卵や幼虫がいると考えてください。
ノミがつくと痒みの他に、貧血や皮膚炎にもつながります。過敏な体質のワンちゃんならノミアレルギー性皮膚炎を起こす場合もあります。痒みからのストレスも問題です。
ノミは動き回りますが、ダニは吸い付いたら動きません。イボができたのかな、と思っていたら、それが血を吸って大きくなったダニだったという例もよく聞きます。貧血、皮膚の炎症、感染症につながる場合もあります。
ワンちゃんについてくるこうしたダニは、いわゆる家ダニとは別の種類です。ことに気をつけてほしいのが「バベシア症」というダニ媒介の病気で、関西より西に多い病気でマダニが病気の犬に寄生して吸血することにより、血液内に原虫が寄生し、ワンちゃんが死に至る例もあるのです。
お散歩のときに気をつけること
清潔にしていてもお散歩に連れていけば、やはりノミやダニはついてしまいます。少し工夫をしてみましょう。
最近はワンちゃん専用の虫除け剤も販売されています。シュッとスプレーしてやったり、首輪につけて携帯させてやったりしてもよいでしょう。虫が苦手とするペパーミントなどのハーブを虫除けに使っている商品も出ています。
お散歩のルートは、山や草むらを避けること。舗装された道路でも、道ばたのちょっとした草むらにノミ・ダニがひそんでいます。これらは、動物の吐き出す二酸化炭素や体温を感知してとりつくのです。また、野良猫の多い場所もノミ・ダニが多いので注意してください。
家に帰ったら、必ずすぐブラッシング。ノミとり櫛という目の細かい櫛ですいてやって下さい。
一番効果的なのはノミ・ダニ取り用のシャンプーですが、あまり頻繁にシャンプーをしてやると、体毛の油分が抜けてがさがさになってしまいます。シャンプーはほどほどにしてあげましょう。
夏はキャンプに行ったりと、ワンちゃん達も自然に戻る機会が多いことでしょう。のびのびと楽しく過ごさせてあげるため、やはり何よりお医者様の処方が効果的です。ワンちゃんの体調管理のためにも定期的にお医者様に診ていただくのがベストです。
投稿者 admin : 20:39 | コメント (0) | トラックバック
vol.13 高齢になるとかかりやすい病気

犬や猫も、確実に歳をとっていくもの。そして歳をとれば、その分身体も弱ってきます。一般的に、7歳を過ぎると高齢期に入ると考えて良いでしょう。犬や猫は、飼い主の健康管理によって体調が左右されることも多いです。少しでも健康に、長く一緒にいられるよう、私たちが日頃から気をつけてあげたいものですね。そこで今回は、高齢になるとかかりやすい病気、その対策について取り上げたいと思います。
泌尿器系の病気
膀胱炎
【症状】水をたくさん飲み、尿の回数が増え、食欲不振や発熱、元気がなくなる…などの症状がみられます。細菌が膀胱に入って炎症を起こして膀胱の粘膜が敏感になっているので、残尿感があり、排尿をしようとしても尿が出ないことがあります。また、にごった尿が出たり、ひどくなってくると血尿が出るようになり、排尿の度に痛がるようになります。
【治療】尿検査を行い、抗生物質や抗菌剤などを一定期間投与します。その後に細菌の有無を確かめる検査を受けます。寒さからくる場合もありますので、あたたかい場所で安静を保ってやるようにしましょう。新鮮な水を絶やさないことも予防になります。
尿道結石
【症状】まず尿の出が悪くなり、尿が出なくなることもあります。水分摂取が少なかったり、ミネラル分の多い食事を大量に与えると、尿の中のミネラル濃度が上がり、結石の原因となります。また慢性腎炎や、排尿を我慢させることも原因のひとつになります。オスは尿道が細いので、この病気にかかる確率はメスより高くなると言えるでしょう。血尿が出たり、排尿の時に痛がったりするようであれば、特に要注意です。
【治療】尿道内にある結石を膀胱まで押し戻して、尿道内から取り除きます。方法としては大きな結石は外科手術で取り除き、術後3週間ほどは抗生物質を飲ませ続けます。その他、食事療法で石が出てくるようにするか、超音波によって石を砕く療法もあります。
腎臓病
【症状】腎臓系の疾患は、体格が小さく、水を多量に飲むことの少ない猫に比較的多い病気です。腎臓は血液を濾過して体の中の老廃物を水に混ぜ、尿として体外に出す働きをしており、体内に必要な水分や電解質を一定に保ちます。それが細菌やウイルスに侵されると炎症を起こして、働きが悪くなり老廃物がきちんと排出されなくなります。食欲不振や嘔吐、よく水を飲んで頻繁に尿をするのに量が少ない、体がむくんだりする…というような時には注意が必要です。
【治療】抗生物質、利尿剤、強心剤などを使用しながら、再発防止のためにビタミンの補給をしながら、気長に塩分を除いた食事療法を行います。予防としてはまず塩分の摂取を控えめにすること、あとは尿を我慢させないことです。
慢性腎不全
【症状】元々かかりやすい種類であったり、腫瘍や免疫の問題から起こることもありますが、若い頃にタンパク質や塩分が必要以上に多い食事をしているなど、日頃の食生活が原因に深く関わってくるといえるでしょう。食欲がおちて痩せてきた、水を飲む量が急に増えた、嘔吐、下痢、便秘など消化器系の症状がみられれば要注意です。
【治療】輸液と食事療法を併用します。必要に応じてタンパク同化ホルモンを投与します。一度かかってしまうと完治する病気ではないので、根気よく付き合ってやってください。発見が早ければ早いほど、進行を遅らせるような治療が可能です。
生殖器系の病気
前立腺肥大
【症状】高齢になって、ホルモンのバランスが崩れることにより起こります。前立腺が肥大して、腸や膀胱、尿道を圧迫することにより、さまざまな症状が出てきます。便秘、もしくは細い便が出るようになり、食欲がなくなったりします。症状がひどくなると身体がふらついたり、排尿障害が起こります。
【治療】症状が軽い場合は、食事療法や内科的(内服薬)なものでも治療が可能です。ホルモン剤を体内に埋め込む方法もあります。しかし、前立腺がかなり大きくなっている場合は、外科手術で摘出するしかありません。繁殖を考えていないのなら、若いうちに去勢手術をすればほとんど発病はみられません。
子宮蓄膿症
【症状】5〜7歳以上に多くみられて、未経産犬や出産回数が少ない犬がかかりやすい病気だといえます。ホルモンのバランスが崩れて卵巣機能が衰えたところへ発情期がきて、子宮が大腸菌などの細菌に感染して炎症を起こし、その時に生じた膿が子宮の中にたまります。まず、腹部に膨張が見られます。いつもよりお尻をよくなめたり、陰部から悪臭がする、または元気がない、食欲がなくなる、水をよく飲んでは吐く、尿の量が増える、発熱、嘔吐などの症状も見られます。
【治療】まずは、検査で子宮の様子を確認します。そのうえで外科手術で子宮や卵巣の摘出を行うのがいちばん確実な方法といえるでしょう。また、細菌の働きを抑える抗生物質などを投与するか、ホルモンの働きを止める薬剤を使用する…などの方法もありますが、細菌の根絶は難しく、再発する可能性も十分にあり得ますので、できることなら外科手術を行うのが良いと思います。予防としては、子どもを生ませないなら、早めに避妊手術をしてやることが最大の予防となります。



